Photographer Ryoichi Saito Column & Information

3年前95歳で亡くなったフランスの写真家アンリ・カルティエ＝ブレッソンの大回顧展が8月12日まで東京国立近代美術館で開かれています。写真関係者なら誰でも知っているスーパースターですが、もしご存知のない方には超おすすめの写真展です。
他の追随をゆるさぬ独自のフレーミングの鮮やかさはもちろんですが、時を経て写真そのものが重要な時代の記録となっています。「写真っていいものだなあ」と思わせてくれる貴重な写真展。「今さら・・・」と思っている方にもきっと新たな発見のある展覧会だと思いますよ。
ついでながら写真集なら岩波書店の「アンリ・カルティエ＝ブレッソン写真集成」がイチオシ。

広尾のエモンフォトギャラリーで行われた、中藤毅彦さんとの二人展も無事終了しました。梅雨空のあまりお天気もよくない中お越しいただいた方々には、この場をかりて御礼を申し上げます。２人展というのは初めての経験でしたが、いつもと違う方々が出入りするのも面白い経験でした。中藤ファンは若い方々多く、写真のおもしろさを熱心に彼らに語る中藤さんは写真の伝道師だと思いました。今もDMはネームシールを使わず、５００枚の宛名書きをペンで書いているという話を聞いて、穏やかな彼の中にある熱いものに触れたような気がしました。

音楽家小谷和也さんのCDジャケットのお手伝いをしました。既成のジャンルに入れづらいこの音を何と形容したらよいものやら。体内の鼓動のようでもあり、記憶の中に眠っている音のようでもあり、かと思えば中近東の街角やモンゴルの草原の映像が浮かんでくるようでもあり。この音を聞きながら写真選びをしていたら、彼の音と私の写真があまりにもピッタリときて、まるで写真に合わせて音を作ってもらったのかと思うほどでした。ご興味のある方はこちらまでどうぞ。
http://myspace.com/kazuyakotaniakapalmecho
お問い合わせはhttp://www.arights.co.jp

Web Siteが新しくなりました。ブログを活用してフットワークの軽さを大切にしたいと考えています。このColumn&Informationのページは自分のことにとどまらず、アンテナに引っかかったさまざまな話題をご提供できればと思っていますので、時々のぞいていただければ嬉しく思います。

さて、現在広尾のエモンフォトギャラリーで7月14日まで中藤毅彦さんと2人展を開催しています。初めての2人展なのですが、それぞれのモノクロの世界が独特のハーモニーを奏でて、個展とはまた違ったおもしろさを味わっていただけるのではないかと思っています。広尾の閑静な住宅街にあるちょっとしたオアシスのような空間にどうぞお立ち寄りください。
詳しくはこちらまで。http://www.emoninc.com　エモンフォトギャラリー　03−5793-5437