
子供たちの働く姿を見ると、何かしら胸に疼くものを感じる。家業の手伝いもあれば、搾取に近い労働現場もあった。ここインドでも、あちらこちらで働く子供たちがいた。デリーの下町の理髪店では、客の髭剃りをする、小学校3年生ぐらいの小さな子がいた。ただその手並みは鮮やかで、客の評判もよかった。
ここハイデラバードの下町にも、中古の中古の自動車部品を再生する工場で働く子供たちがいた。大人と一緒に油まみれになって、汗を流していた。工場のボスが怖い顔で近づいて来て、「お前はユニセフの回し者か」と聞かれたので、ただの旅行者だと答えたら、撮影が許された。救いは当の子供たちが、大人に負けない仕事をしている自分たちに誇りを持っている姿だった。
ハイデラバードは近年、インドのIT産業都市として急成長している。新市街には世界のIT企業が巨大なオフィスビルを構え、バンガロールに続けと、しのぎを削っている。児童労働と最先端のITが同じ街に同居しているのも、今のインドの現実だ。
(公明新聞9月16日付掲載)