写真家の木之下晃さんが亡くなられました。
クラシックの音楽家たちの世界を映像化するという未踏の地平を開拓された方です。
カラヤンから「数日後に時間がとれる」と突然連絡があっても、大量の機材をしょってすぐ飛び出していける瞬発力や恐るべし。その腕とお人柄には世界中の音楽家の方々から絶大な信頼があったといいます。
「こんな写真もあるんだけど」と見せていただいたのが、世界のさまざまな劇場の内部をワンカットで表した作品。劇場のことを知り尽くした木之下さんにしか撮れないすばらしいものでした。いつかこの作品が世界の方々に見ていただける日がきっとくると信じています。
2010年撮影
東京オペラシティ
リハーサルの日は近づけるが本番では遠くから望遠レンズで
きちんと整理されたネガはたちどころに出てくる
膨大なファイル
シャッター音がでないよう防音カバーを着装