敬愛する写真家の内山英明さんが天国に旅立たれた。
日本の地下世界を追い続けた「アンダーグラウンド」のシリーズは写真の金字塔でした。
ある時ぶらりと私の写真展に現れた内山さん。「僕もこんなふうに写真を展示してみたいなあ、今度手伝ってくれませんか」と言われるので「もちろん喜んで!」とお答えしました。
ラボの作業中にうかがう体験談は内山さんの真っすぐでピュアな魂そのもので、だからこそ時として濁った世間とは軋轢を起こすことも。でもそれを独特のユーモアあふれる口調で語られると、最後は笑いに変わってしまうのでした。
内山さんは実はスナップショットにも非凡なセンスをお持ちで「都市は浮遊する」は私の大好きな一冊です。「デジタルは苦手で」と言いながらも、汗をかきかき一所懸命ノートをとっていた姿が今も目に浮かびます。
内山さん素晴らしい写真人生でしたね。長い間ご苦労さまでした。
いつかまたどこかで!