文藝春秋の「嗜み」21号で夢枕獏さんを撮影させていただきました。
夢枕さんは月に10を越える連載をかかえる人気作家。いったいどうやってこれほどたくさんのアイデアを思いつくのか教えてくれました。何と書き始めてからさまざまなアイデアが降りてくるとのこと。もっともこれは若いときのやり方で、今は古典の中にアイデアを求めることが多いそうです。それとて古典の並々ならぬ蓄積がなければできぬこと。
そういえば以前浅田次郎さん、編集者の方々と2泊3日の取材旅行に行ったときのことです。移動のミニバンの中で、浅田さんが繰り出すウソかマコトか分からない話があまりにも面白くて、一同笑い続けていたことがありました。こんな愉快なお話が温泉の湯のごとく湧き出てくる作家の脳みそってすごいなあと、ただ感心するばかりでした。