尊敬する人生の師、寺崎央さんが亡くなってはや一年。その仕事が一冊の本になりました。その名も「史上最強の助っ人エディターH・テラサキ傑作選」(マガジンハウス)
若い頃は「平凡パンチ」「POPEYE」「BRUTUS」の編集者として各雑誌の黄金時代を築き、後年はユーモアたっぷりの迷文章で、読者を煙に巻いた唯一無二の方でした。
私はその後年に飛行機の機内誌の連載で、毎月楽しい旅をご一緒させていただきました。現場でおもしろいものを嗅ぎ付ける能力は天賦のもので、寺崎さんのオモシロフィルターを透すと、すべての物事が光り輝くのでした。
この本にはそんな寺崎さんの人生をおもしろがる極意が満載です。
「面白きこともなき世を面白く住みなすものは心なりけり」高杉晋作