今月の「今、華の人」は写真家の鬼海弘雄さんです。
鬼海さんは浅草に集まる人々のポートレートや、インドやトルコの人々を情感溢れるモノクロ表現で、みごとに描き出す私も尊敬する先輩です。
その滋味深いお話に、写真は哲学だなあとしみじみ思います。
大学時代の恩師が買ってくれたという30万円のハッセルブラッド(スウェーデン製の高級カメラ)を40年たった今も大切に使い続けているそうです。
鬼海さんの写真を見ていると「そんなに急いで、どこへ行くんだい」という声が私には聞こえてきます。
変転激しい今の世に、ずっと変わらないスタンスで、どんな時代にも通用する普遍的な作品を作り続ける鬼海さん。教わることがたくさんありました。
鬼海さんのホームグラウンド、浅草の浅草寺で愛機ハッセルブラッドと共に