今月の「今、華のひと」はパン・アキモトの社長、秋元義彦さんです。
秋元さんが経営するのは栃木県那須の小さなパン屋さん。
普通のパン屋さんとちょっと違うのは、世界初の「パンの缶詰」を発明した方なのです。
きっかけは阪神淡路大震災。せっかく届けたパンがうまく行き渡らず半分以上が廃棄処分に。
乾パンに代わる、やわらかくておいしい非常食にもなるパンが作れないものだろうか。さまざまな試行錯誤の末、とうとう出来上がったのがパンの缶詰。
しかし備蓄食の悲しさは賞味期限が切れると廃棄されること。
そんなときスマトラ島沖地震の被災地から、「賞味期限間近でもいいから送ってほしい」という要請。以来、賞味期限3年のうち2年を備蓄用に、そのあとは義援物資として海外に送るというシステムも作りあげました。名付けて「救缶鳥プロジェクト」
こういう方に出会うと、人間も捨てたものではないなあとしみじみ思います。
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