'89年、柳ジョージさんの「NIGHT OWL CLUB」のLP(!)ジャケットの撮影をさせていただきました。LPジャケットは30cm四方のサイズ表裏両面で、その音楽世界を映像化するという、面白い仕事でした。スタジオにはアーティスト本人はもちろん、ディレクター、デザイナー、スタイリスト、カメラマンといった人たちが集まって知恵を出し合う熱い現場でした。
その後数年でCDの時代になって、あの熱気はなくなり、私もそちらの世界とはすっかり縁遠くなってしまいました。今はそのCDも売れなくなり、音楽をダウンロードする時代に。時の流れをしみじみと感じます。
ジョージさんは、芸能人らしいところが少しもない腰の低い方で、スタッフみんなにこまやかに気をつかう姿には、こんなに気をつかって疲れてしまわないのだろうかと心配になるほどでした。五木寛之さんが言った「よき人先に逝く」という言葉がふと浮かびました。合掌。

