文藝春秋の季刊誌「嗜み」9号が発売されました。
南條竹則さん、幡ヶ谷「龍口酒家」の石橋さんご一行と、宮廷宴席を求め中国の古都洛陽へ。次々と繰り出される料理に美女たちの舞、宴席は時を忘れいつまでも続くのでした。
諸田玲子さんとは、四国は琴平の郊外の山里にあるフレンチレストラン「シェ露堂」へおじゃましました。こちらは知る人ぞ知る隠れた名店。オーナーシェフの有岡佸美さんはマグロ船の船員から、イギリス、フランスなどで料理修行をしたというユニークな経歴の持ち主で、何物にも束縛されない自由奔放なお人柄。でも料理はきわめて繊細で、食材はとことん贅沢。名人ここにあり!
佐々木幹郎さんとのスコッチウィスキーの旅はエジンバラのバー「カニィマン」ヘ。古い道具類が店の壁という壁、天井にも貼付けてあって、ここに居るだけでも嬉しくなってしまうユニークなお店。ここを紹介してくださったのが、エジンバラ在住の宇土美佐子さん。このかたは「The Scottish Whisky Distilleries」という610ページにもおよぶウイスキーの聖典とも呼ばれる本を書き上げた、スコッチウイスキーの生き字引のような方。商業ベースにどんどん傾いていく、ウイスキー業界を憂う気持ちの奥底には、スコッチウイスキーに対する熱い熱い思いがあるのだ。