雑誌「一枚の繪」11月号のアトリエ訪問は、端正で繊細な人物画で知られる、津田一江さんのアトリエにおじゃましました。
「こんなのもあるんですよ」と見せていただいた、膨大な量の人物画のデッサン。これがどれも息をのむすばらしさで、圧倒されました。
さらに驚かされたのは、1993年に一年間パリに滞在されたときに一日も休まず、毎日かよって描かれたという、セーヌ川の架かるポン・マリーとノートルダム寺院のデッサン。日の出前には出かけ、少しづつ明るくなる時間が勝負。「毎日違った表情を見せてくれます」とおっしゃるように、デッサンも一枚として同じものはありませんでした。
人間の持つ「意志」のすごさ、すばらしさといったものを、ひしひしと感じさせられる津田さんのアトリエ訪問でした。
全26冊にもなるパリでのスケッチ帖