ベルリンの壁がなくなって20年になるということで、特集番組がたくさん組まれている。東と西の格差が今だ解消されていないということを多くの番組が伝えている。
ベルリンの壁が壊れる前年の1988年、たまたま東ベルリンの街に入った。1日ビザというのを地下鉄の駅を出たところで発給してくれて、案外簡単に入れるのだった。
地上に上がると、人も車もまばらで、建物の壁はボロボロ、そこらじゅうが工事中で、灰色に塗り込められたような街の空気に衝撃を受けた。
写真などパチパチやっていると、どんなめに遭うかも分からず、すごい緊張感でシャッターを切った。
数年のうちに、今度はしっかり準備をして必ず撮りにくるぞ、と心に誓った。
まさかその翌年に壁がなくなるとは!