IE9ピン留め
文藝春秋 嗜み13号 特集「IT時代に田舎を愉しむ」
文藝春秋の季刊誌「嗜み」13号が発売になりました。
今回は椎名誠さん推薦の奥会津は金山町を訪ねました。椎名監督の映画のロケ地探しで、日本中を回った助監督が、ようやく探し当てた美しい湖と集落の佇まいがある町。ここは日本中どこにでもある、立て看板などは一切なく、清々しい景色が広がっていました。
福岡県の糸島市で、忙しい仕事の合間に畑づくりに汗を流す杉田かおるさん。
佐々木幹郎さんのスコットランド紀行は、アイラ島のボウモア蒸留所です。20数年前シングルモルトウイスキーなどまだあまり飲まれなかった頃、世の中にはこんなおいしいウィスキーがあるのかと感動した、私にとって思いでの酒です。とうとうその地を訪れることができました。
# by saito-r | 2012-01-17 17:16
サリー・マン「Deep South」
大型カメラで撮った,裸の娘たちの写真で有名なサリー・マン(1951~)が、いよいよこんな世界に足を踏み入れたかと衝撃を受けた「Deep South」
写真集を見てしばらくたちますが、ユーチューブで最近見つけた、こんな見せ方もまた違う味わいがあっていいですね。

# by saito-r | 2012-01-12 17:52
会津の山々
うっすらと雪化粧も美しい会津の山々に、福島の再生を祈る。
# by saito-r | 2011-12-24 10:06
北海道新聞夕刊 2011年11月16日 掲載原稿
仕事柄この30年ほど日本のあちらこちらを見てきましたが、特に地方の町や村のここ数年の疲弊ぶりは深刻な状態と言わざるおえません。どこに行っても日常の光景になった、人影のないシャッター通りなどを見るにつけ、胸の塞がるような気持ちになります。
それまで主に海外で撮影した写真を発表することが多かったのですが、今はこの日本に向き合わなくてはいけないような気持ちになりました。日本のよさをまず私自身が再認識し、見る人に元気を届けられるような本が作れないものか。これが写真集「佳き日 A Good Day」の制作を3年前にスタートさせたきっかけです。

とはいえ切り口をどうするのかは、難しい問題でした。現実の光景はあまりにも悲しい。そのとき思い出したのは、以前雑誌の取材で訪れた小豆島の農村歌舞伎のことです。5月に肥土山という地区で行われる約300年の伝統がある舞台で、本番の数日前のリハーサルにまずおじゃましました。子供から老人まで、地域の人々が一丸となって、舞台を作り上げて行く熱気には心うたれたものの、こんな人もいない山の中で観客が集まるのだろうかとちょっと心配でした。
ところが本番当日、肥土山の光景は歌舞伎の舞台さながら、がらりと変貌したのです。客席は超満員。島の人はもちろん島外からも大勢の観客が集まり、華やかでウキウキとした、しあわせな空気に包まれていました。

それまではむしろ日常にこだわって写真を撮ってきた私には、大きく考えを変えさせられる出来事でした。1年にたった一度でもこんな日があるのなら、この日こそ撮らなければならないのではないか。そしてこの日のエネルギーには、地方が活力を取り戻し未来を切り開くヒントが隠されているのではないかという予感がありました。
撮影は祭りそのものというより、このしあわせな空気や、命の輝きに満ちた人々こそ主役と考え、単に祭りだけにとらわれない撮影地を選んでいきました。桜は名木よりも、むしろ人との関わりを撮りたいと思うし、名もなき小さな祭りには、イベント化した大きな祭りにはない原初の祈りのようなものを感じることもあります。

若者の人口が減って、廃れゆく祭りもある中、何百年もその地域の人々の生活の核となっているものも数多くありました。今回の大震災でにわかに祭りが注目されましたが、指針を失った人たちの、大きな心の拠り所になっているのだと思いました。
お盆に町の大半を津波で失った、岩手県の大槌町を訪れました。瓦礫も撤去され何もなくなった荒涼とした町に、どこからか、お囃子が流れてきます。急いで駆けつけると、地元の方々の鹿踊(ししおどり)が廃墟の中で舞われていました。力強く躍動するししの姿を見ていると、祭りとは本来何だったのか、しみじみと考えるさせられ、胸が熱くなる瞬間でした。
# by saito-r | 2011-11-19 16:07
渡部雄吉作品展「海への道」

渡部雄吉(1924−1993)さんの写真展「海への道」が、東京千代田区一番町25番地のJCIIフォトサロンで開催中です。
渡部さんは戦後のフォトジャーナリズムを牽引された方で、今回の作品は1963年に日本各地の岬を回り、海に生きる人々の力強い姿を活写したものです。

渡部さんには初めてお目にかかったのが、今からちょうど30年前の11月。
大学を卒業したばかりで、まだ半人前のような男に、「旅」という雑誌から撮影の
依頼があり京都へ。ちょうど同じ号の別ページを担当されていたのが渡部さんで、京都のホテルで編集者の方に紹介していただきました。

何しろ初めての仕事で、どう撮影をすすめていいのやら途方に暮れていたので、正直にその旨をお話すると、「じゃあ私がつきあってあげますよ」と半日撮影につきあっていただけたのです。取材先にどうアプローチするのか、渡部さんの一挙手一投足は何よりの勉強になったのは言うまでもありません。
渡部さんは忙しい雑誌取材をこなしながらも、ライフワークに長い時間をかけて取り組んでいらっしゃった姿も忘れられません。
左が渡部雄吉さん(1981年11月)
# by saito-r | 2011-11-14 16:49
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